また、定期検診で何も言われなくても「見え方がおかしい」と感じている場合には、できるだけ早く眼科を受診するようにしよう。
「なかには、視界がかすんでいるなどと感じていても『健康診断で何も言われなかったから大丈夫だ』と勝手に判断してしまう人もいます。しかし、たとえば日本人の場合は眼圧が正常であっても緑内障にかかっている『正常眼圧緑内障』が多く、全体の7割以上を占めています。自分で勝手に判断してしまうと、取り返しのつかないことになる可能性があります」
スマホやパソコンの画面の見過ぎが
目の負担になっている
では、目の健康のために日頃から気をつけるべきことは何だろうか。
「バランスのよい食事をし、ビタミンA・C・Eやアントシアニン、ルテインなどの抗酸化物質を多く含む緑黄色野菜、果物、ナッツ類、魚などを摂取するとよいでしょう。抗酸化作用は酸化ストレスから目の細胞を守り、黄斑変性や白内障などの加齢による目の病気の予防することにつながります」
生活習慣病の予防も大切だ。適度な運動を行って血行を促進し、血圧や血糖値を管理して糖尿病などの生活習慣病を予防したい。
近年では、スマホやPCの普及によって目の負担も大きくなった。ゲームや仕事などでの画面の見過ぎによる眼精疲労を軽減することも大切だ。
目の病気は回復しないものも多い。クリアな視界を保つためにも、目の健康には気をつけたい。
(監修/医療法人悠恵会なかみち眼科院長 中道悠太)







