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大した実績もないのに自信満々な人……そんな人に出会った経験はないでしょうか。自信過剰な言葉をかけられてイラっとしたことがある人もいるかもしれません。なぜ「自分はできる」と思い込んでしまうのか。また、決して“悪”ではない「自分はできる」思考との上手な付き合い方について解説します。(作家・ファンセールスコンサルタント 和田裕美)
実績がないのに
「自分はできる」と疑わない人
「まあ、俺の作品のほうが君よりはまさっているけどね」
デザイン会社で働く S さんは、あるとき同僚にこんな言葉を投げかけられました。
その瞬間、心の中では思いっきり
「はあ?」とツッコミを入れたそうです。
でも職場ですから、そこで感情をぶつけるわけにもいかず、
「……あ、そうかもしれないね〜」
と、軽く笑って流すことにしました。
しかし、後になってイライラが止まりません。自分のデザインはそう悪くなく、上司にもクライアントにも褒めてもらっていました。実績だってあります。翻って、その同僚はそれほど実績を上げていません。
(なんであんなに自信満々なんだ……)
傲慢だからではない!
「自分はできる」と思い込むワケ
「自分はできる」と思っているのに、実際には成果が出ていない人――あなたの職場にもいませんか?
こういう人はやたらとマウントを取ってくるので、関わるたびに不愉快になりますよね。
親切心でアドバイスしてあげても、ムッとするので何も言いたくなくなります。「なんか鼻につくな」「エラそうだな」と思うかもしれません。
けれど、実はこの「できると思い込む」という状態は、傲慢さから来ているわけじゃないんです。







