情報通の親御さんは受験情報についてはプロ顔負けなほどにお詳しいんですが、いかんせんサンプル数は我が子だけです。兄弟がいたとしても、性格も成績も違って当然です。上の子で通じた作戦が下の子で通用するとは限りません。

 第1志望校はともかくとしても、併願校についてはやっぱりプロフェッショナルである塾の先生に相談するほうが安全だと思います。

 最近はご自身で情報収集は完璧にできているからと塾に相談せずに独断で入試に向かう親御さんも増えています。

 もちろん、ご家庭の価値観で学校選びをするのはいいことです。でも、そこに専門家という塾の先生も入れて欲しい。先生は普段の子どもの勉強の様子を見てますから、得意不得意も掴んでくれているでしょうし、本番に強いなどといった性格的なことも意外としっかり把握しているものです。

 先ほど申し上げたように、今までの膨大なサンプルとしてのデータも持っています。やはり受験は相対的なものでもありますから、他の子と比べることができるというのは塾の先生の強みです。

 塾の先生にはできるだけ相談したほうがいいです。高いお金を払っているんですから、使わない手はないですよね(笑)

――次回からは、いよいよ“過去問”について教えていただきます。