自然災害だけではなく
人生の「万が一」にも備えるべき
過度に「リスク」を嫌う人々が陥る典型的な2つの人生態度がある。1つは世界でどんなことが起きようとも「自分だけは大丈夫」と根拠なく信じ込む態度。他の人に不幸が訪れようと、自分だけはあらゆるリスクと無関係だと思い込んでしまう。
もう一つは失敗を恐れるあまり、「リスク」の存在そのものを頭から無視してしまう態度。恐ろしいことは徹底的に考えないようにしてしまう態度である。
2011年には東日本大震災が多くの人の生活を奪った。「巨大地震は来ないだろう」「津波は来ないだろう」「津波が来ても、ここまでは届かないだろう」。そうした思い込みがいかに危険で、尊い人の命を奪うものか、私たちは目の当たりにした。
それ以来、私たちは「防災」の意識を強く持つようになった。住んでいる地域のハザードマップを確認したり、家具を固定したり、防災グッズを備えたり。
「リスク」は無視をしたり、避けたりすれば、より危険な存在になる。むしろ、「リスク」を知り、対処策を予め取ることで、自分たちの命を守ることができるのだ。
そうしたリスク管理を防災においては学んできた私たちだが、人生においてはどうだろう。人生もまた不確実極まりない旅路である。予期せぬ病気、事故、リストラ、家族の介護――。これらはある日突然訪れる。無視することも、避けることもできない。ならばその可能性を無視するのではなく、万が一の場合に備えるべきではないか。
経済的に不安定な女性ほど
スペックの高い結婚相手を求める
今から20年ほど前の2000年頃、ある調査で非正規雇用の未婚者を対象にヒアリングを行ったことがある。その時、世の中にこんなに多くの「王子様信仰」が存在することに驚いた。
「いつか自分にふさわしい王子様(高学歴・高収入・イケメン)が現れる。だから、今は下手な相手で妥協すべきではない」。そう考える女性、あるいはそんな助言を無責任に与える人が本当に多いことに驚いたのだ。
「あなたにはもっといい人がいるから、そんな人やめておきなさいよ」
「その人と結婚したら、絶対に将来苦労するわよ」
一見、心のこもった助言のようだが、実際には相手の可能性の芽を摘んでいく無責任な発言だ。







