「いきなり炭水化物」は
できるだけ控えよう

 血糖値が急に上がって、またすぐ下がる状態を「血糖値スパイク」と呼びますが、これは“老け見え”や疲労、体重増加、眠気やだるさの原因になることが、昨今の研究でわかっています。つまり、年末のドカ食い、甘いお酒の組み合わせは、体が一番疲れやすいパターンなのです。

 特に40代以降は、若いころよりインスリン(血糖値を下げる働きをするホルモン)が効きにくくなるため、同じ量を食べても血糖値が上がりやすくなります。しかし、「野菜 → タンパク質 → 炭水化物」の順番で食べると、食後の血糖値の上昇率が30〜40%も緩やかになることがわかっています。

 まずサラダや野菜のおかずを食べ、次に肉や魚のおかず、豆腐などのタンパク質を取り、最後にごはんや麺類などの炭水化物を食べる。メニューによっては難しいこともあると思いますが、できるだけこの順番を意識しましょう。

3 お酒を1杯を飲んだら、水を1杯飲む

 あまり知られていませんが、お酒は腸にも負担をかけます。最新の研究では、アルコールが腸内細菌のバランスを崩しやすいと報告されています。

 腸が疲れると、免疫力の低下、便秘や下痢、肌のくすみ、気分の落ち込みなどにつながるため、年末の腸ケアはとても大切です。

 腸を守りながらお酒を飲むポイントは「水を1杯、必ずはさむ」こと。お酒1杯に対して水を1杯飲むだけで、脱水を防ぐ、腸粘膜の負担を減らすなどの効果があります。

 さらに、味噌汁、海藻、ヨーグルト、納豆などの発酵食品を意識して食べると、腸が整いやすくなります。