「自立」はいったん脇に置いて
この時期だけは「特別扱い」をする
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保護者は、お子さんが今、キャパシティーを超えて頑張っていることを理解し、この期間だけは普段の「自走」や「自立」を促す子育てを一旦脇に置いても構いません。この時期だけは、特別にフォローする「特別期間」だと割り切りましょう。
前述したように勉強の教材を出してあげる、コピーを取ってあげる、髪の毛を乾かしてあげる、夜食を一緒に食べてあげる、不安が強いようであれば一緒に寝るのもありです。
お子さんは、まだたった12歳なのです。ほっとできるように、手を貸してあげましょう。
この時期だけは、世間一般の「人間的に正しい子育て」という規範を一時的に外し、お子さんを特別扱いし、レッドカーペットを敷いてあげるくらいの意識でサポートして良いと、私は考えます。
この大変な時期、お子さんが戦っていることに対して「家族も全力で応援し、サポートしているんだよ」というメッセージをしっかりと行動で見せましょう。お子さんを孤独にさせないことが、合格へのなによりも強い原動力になるはずです。
兄弟姉妹がいる場合は、この時期だけは受験する子に協力したり、優先したりするため、ほかの子は一時的に我慢するということも必要になってきます。
受験はまさに「家族の戦い」です。一家ご家族一丸となって、最後まで万全の体制で本番に臨んでください。







