100試合における勝敗は69勝14分け17敗。白星のなかには2022年11月から12月にかけて中東カタールで開催された前回ワールドカップのグループリーグで優勝経験のあるドイツ、スペイン両代表からともに2-1のスコアでもぎ取り、世界を驚かせた逆転勝利も含まれている。
さらに日本サッカー史上で初めてワールドカップをまたいで指揮を執った第2次政権でも、2023年9月に敵地でドイツを4-1と返り討ちにした。まだ記憶に新しい今年10月には、サッカー王国のブラジル代表から通算14度目の対戦で念願の初勝利を、それも2点差を大逆転して再び世界を驚かせた。
「マネジメントが上手くいっている」
宮本恒靖JFA会長が賛辞
特筆すべきは69.0%に達している勝率となるだろう。歴代監督のなかでは、2010年10月から2014年のワールドカップ・ブラジル大会までの約3年8カ月間で55試合に臨んで30勝12分け13敗、54.5%の勝率を残したイタリア出身のアルベルト・ザッケローニ監督を大きく上回っている。
ガンバ大阪で監督を務めた経験のある、日本サッカー協会(JFA)の宮本恒靖会長は「勝利が最も重要な任務となる代表チームで、7割近い勝率で勝つのは並大抵ではない」とこう続けている。
「勝っても負けてもそこから何かを学び、よりいい状態にしていこう、という空気がこのチームにはある。さまざまなタスクを選手、スタッフに与えているマネジメントの部分が非常に上手くいっているし、競争を介して生じる気持ちをチーム作りに生かしている部分も見逃せないと思う」







