大陸別の勝敗数はどうだろうか。国際サッカー連盟(FIFA)によってヨーロッパ、南米、アフリカ、北中米カリブ海、アジア、オセアニアの6つに分けられている大陸のなかで、最多を数える対戦数は日本が所属するアジアの57試合。日本は46勝4分け7敗と実に勝率80.7%の数字を残している。
ワールドカップ予選でアジアを勝ち抜かなければいけない以上、日本と実力差があるアジアの国々との対戦がどうしても多くなる。アジア勢以外では南米勢が18試合、北中米カリブ海勢が13試合で続き、さらにアフリカとヨーロッパが6試合で並んでいる。オセアニア勢とは現時点で対戦していない。
常に強敵として立ちはだかるヨーロッパ勢に関しては、大陸内で独自大会のネーションズリーグを創設して久しい状況下で、国際親善試合をマッチメークする機会そのものが著しく限定されてきた。
実際、国際親善試合は6試合の半分の3試合で、2023年9月のトルコ代表戦が最後となっている。それでも日本の「10番」を背負う堂安律は意に介さず、むしろメキシコ、アメリカ、パラグアイ、ブラジル、ガーナ、ボリビアと対戦してきた今年9月以降の国際親善試合のマッチメークを歓迎した。
「あまりネガティブには考えていないですね。もちろん(ヨーロッパ勢と)戦えれば理想ですけど、僕たち代表選手のほとんどが普段はヨーロッパでプレーしているので。逆に南米やアフリカには日本があまり勝てていないイメージが強いし、国際親善試合はいい意味で強化の場になると思っています」
森保監督が初采配をふるった2018年9月のコスタリア戦で、代表に初めて抜擢されていた当時20歳の堂安はいきなり先発でデビューを果たしている。ボリビア戦まで62試合に出場。年代別の代表が臨む東京五輪でも監督と主軸の関係で共闘している堂安は、森保監督へ抱く思いをこう語っている。
「東京五輪のときから森保さんに育ててもらっていますし、信頼も感じている。その後に年下の選手も数多く代表入りしてきたなかで、やらなくちゃいけない、という責任感を感じている選手は僕だけじゃない。この監督のために勝ちたい、という思いは間違いなく僕を含めたすべての選手がもっている」







