「あなたは『甘いものは体に悪いから規制したほうがいい。そのためには課税しましょう』という意見の人と対話しています。この意見に160字以内で反論しなさい」という問題です。中学入試で「反論しなさい」って言葉が出てくる。これはもう学校がひろゆきさんを意識しているとしか思えない(笑)。
ひろゆきさんは実際にスタジオでこの問題に挑戦されていましたが「面白い!」ってすごく喜んでおられましたね。
他にもSFCは興味深い問題を出してきます。最近、私がすごいなと思ったのは2021年の東京オリンピックの出来事を問うた出題です。女子ソフトボールの決勝は日本対アメリカでした。実は、決勝の組み合わせが決まった段階で予選リーグはまだ終わっていなかったんですが、決勝は日本対アメリカということに決まっていて、その前日の消化試合の中で日本対アメリカの試合が組まれました。
問題文では「あなたは女子ソフトボールの監督です。この消化試合に際し、あなたは選手にどう声をかけますか?」という設問なんです(注:現実的には消化試合は敗れ、決勝で日本が勝利し2大会連続の金メダル)。わざと負けてもいいわけですし、 手の内を見せないように手加減するのもありです。そのメンバーに対して「どういうふうに戦え」と指示を出すのか、体力温存でいくのか、次の試合に弾みをつけるためも全力で勝ちに行こうとするのか。正直、どちらでもいいわけです。実際、正解はないんですよ。でもね、さすがリーダーを育成しようとする慶應にふさわしい問題だなと思ったんです。







