麻布中学校入試問題 2022年度 社会
麻布は答えを教えてくれません。3~5までの中でひとつという指定でも、正答がひとつなのかも分からない。もしかしたら、どの数字を選んでもよくて、それよりも子どもの答えの論理展開を見ているのかもしれない。迷いに迷って、3・4・5にそれぞれ別解を持たせることにして、最後の最後に答えを差し替えました。
――小学生が解く問題ですよね……。採点する麻布の先生も大変じゃないですか?
難しいですよ、大人であっても難しいです。当然、採点する側も負担です。麻布は2月1日入試で2月3日に合格発表ですが、それでも、先生方はずっと付きっきりで採点されているでしょうから。いずれにしても、相当なる決意を持って出題されていると思います。
麻布の社会は13問くらいしか設問がないですから、その子を見極めるためには、こういう問題が必要だってことでしょう。よく私どもでもこういう問題を紹介すると「難しそう」と言われるんですけど、別に難しいことを書く必要はないんです。 素晴らしいことを書く必要もない。ものすごいアイデアを書く必要もない。そうではなく、自分が考えたことをきちんと正しく論理立てて説明できれば、それでOKなんだと思います。
――SFC(慶應義塾湘南藤沢中等部)も相当、面白い問題を出すので有名です。
SFCの社会の最終問題は毎年面白いですね。例えば「ひろゆき問題」(笑)。これは私が名付けたんですが、abemaからひろゆきさんが喜びそうな中学入試問題をという依頼があったときに紹介した入試問題です。







