40代以降の筋トレは、若い頃の延長で考えてはいけない。目的は「追い込むこと」ではなく、ホルモン環境を整えることにある。大切なのは、頑張りすぎないことだ。
限界まで追い込むトレーニングは、一時的な達成感はあるが、回復が追いつかない状態で続けると、体には強いストレスとして認識される。その結果、ホルモンバランスが崩れ、テストステロンが低下することもある。
40代の健康は「根性論」ではなく
「戦略」で決まる
第1回で述べたように、男性更年期は個人の問題にとどまらず、企業や社会全体の生産性にも直結する課題である。
そして今回伝えたいのは、「40代からの不調は、我慢や気合で乗り切るものではない」という事実だ。
正しい知識を持ち、テストステロンを出せる生活習慣を戦略的に設計する。その中で、最も即効性があり、費用対効果が高いのが筋トレである。
次回は、筋トレと並んでテストステロン維持に不可欠な要素である「睡眠」について掘り下げていく。40代からでも、体は取り戻せる。そのための現実的な方法を、引き続きお伝えしていきたい。







