ローライダーの定義は、車体が地面につきそうなほど低く設定された車、もしくはそれに乗る人々を指す。
オールド・メモリーズのメンバーたちは1954年以前に発売されたシボレーやフォードやダッジなどの古いアメ車を好んで蒐集し、自分たちの手で改造して車体を低くし、塗装し直し、レストア(修復)して乗っている。
国境を超えて中年男女が魅了される
ローライダー文化
結成から47年たった今、オールド・メモリーズの支部はロサンゼルス(LA)から全米に広がり、日本やオーストラリアにも支部がある。まさに国境を越えて、中年男女がローライダー文化にハマっているのだ。
ローライダーの魅力とは一体何なのだろうか?
「やっぱり、ノスタルジアかな。それと車の曲線の美しさ。何より仲間たちとの友情が一番の魅力だ」
そう語るのは、LAのモンテベロ地区で今年の12月中旬に開かれたオールド・メモリーズ・イーストサイド支部のカーショーを主催していたマイク・フランコさんだ。
マリアッチなどのメキシカン音楽がゆったり流れる野外の会場で、中年男女たちがピカピカに塗装された愛車を誇らしげに展示しながら、笑顔で語り合っている。
そんな中、ひときわ艶のある美しい薄緑色の車のハンドルを握っていたのはマニュエル・イメネスさん(45歳)だ。
「これが俺の爆弾(bomb)だよ」
彼がそう形容する愛車は1954年製のシェビー・ベルエア、4ドア。
「幼い頃からローライダーに夢中で、16歳になって初めて乗ったのが、(オールズモービルの)カトラスだった。そして25歳の時に、この54年製シェビーを3000ドル出してついに自分で買ったんだ」
ローライダーの世界では1935年から1954年ごろに製造されたシボレー車を「爆弾(ボム)」という言葉で表現する。丸みのある車体が爆弾の形に似ていることや、エンジン音が戦闘機の音に似ていること、さらに「誇大な・大げさな」の意のスペイン語「bombastico」の響きも込められているという。
オールド・メモリーズ・LAイーストサイド支部の会員たち。一番左がマイク・フランコさん
マニュエル・イメネスさん
マニュエル・イメネスさん所有の1954年製のシェビー・ベルエア。光沢ある緑色が美しい
車体の低さがわかる







