さまざまな人種や性別が入り乱れた場所に行くと、自分の興味のあることもないことも、たくさんやりとりが交わされているので、それだけでも楽しい。その中で、自分たちと気が合いそうな人がいたら、その会話に同調するように頷いて、話しかけてみる。

 お酒が入っていると普段まったくつながりがない人に話しかけられても、わりと受け入れてもらえる土壌があるので、飲み屋の場合すぐに人との関係が作りやすくなると僕は考えています。

自分からギブすることで
相手のテイクを引き出す

 とはいえ、勇気がいる行動です。難しいという方がほとんどでしょう。そこで“先に奉仕する”というテクニックをおすすめします。

 これは何かの番組で見かけたのですが、とある会社の社長さんは、従業員に先に給料を渡して、その分しっかり働いてもらっていると。言い方は悪いですが、先にエサを与えることで、やる気やモチベーションを引き出させる。効率がいいことをしているなぁと、感心しました。

 この手法を居酒屋に置き換えてみます。あなたが友人と居酒屋に入ったとして、自分たちの隣の席に、興味を引く人が座っていたら。一旦、自分たちが食べないコーンバターを“あえて”頼んでみるんです。そして届いたら「うわっ間違えて頼んじゃった!コーン苦手なのに!いらんなあ〜!!」と、わざと周囲に聞こえるぐらいのトーンで話す。

 そして隣の席に「これ、僕ら間違って頼んでしまったので、もしよかったら食べてくれませんか?まだ箸つけてないんで」と差し出す。

 コーンバターが会話の突破口になって距離が詰めやすくなるし、先にコーンバターという“奉仕”をしておくことで、人間の警戒心が少し取っ払えるんです。人と仲よくなれるキッカケになるなら、コーンバター代ぐらい微々たるものでしょう。

 それにもらった側も「タダでもらってしまうのは申し訳ない!」と何かをお返ししたくなるものなんです。

 このように、先に奉仕することで、ギブアンドテイクの精神を強制的に引き出す。かなり強引なテクニックかもしれませんが(笑)。