『明治製菓カカオ事業部 逆境からの下剋上 「仕組み」で部下と顧客の心に火をつけろ!』(山本実之、PHP研究所)拡大画像表示
原料部門は宣伝費や販促費が最終製品ほどかからないことも大きな特徴です。この指摘は、めっぽうインパクトがありました。
「どちらに未来があるか」という話もしました。ハッキリ言ってしまうと、ヒット中の商品が来年も売れるとは限らない、という話です。
明治製菓はこれまで無数の商品を世に送り出してきました。ヒットした商品も数えきれないほどあります。しかし、「ロングセラー」となると、その数はぐっと減ります。
対して原料は、チョコレートを使うメーカーや飲食店がある限り、10年後も20年後も求められ続けます。長期的に見て本当に価値があるのは、さあ、どちらだ……?
言いながらも正直、複雑な感情はありました。
「未来」を語って社内の競合と戦う。きれいごとではない世界です。
しかし会社全体で考えると、原料の仕事が将来の発展に寄与する、という確信にウソはありませんでした。
生販会議で毎度激論を交わし、誰かの怒りを買い、誰かの共感を得ながら、製菓営業部は工場の中でも、その存在感を増していきました。







