このとき、笑いには“赦し”の効果があることも、さんまに教えられた気がする。

 コンプライアンス重視が徹底される現代、それを逸脱する行為は非常に強く批判され、社会的なペナルティを受けるようになっている。

 芸人・タレントらがスキャンダルを起こすたびにさんまはコメントを求められるが、さんまは多くの場合「優しさ」「寛容さ」にあふれた発言をする。それがリスクを負い世間の批判を浴びる結果になってしまっても、だ。

 さまざまな意見はあるだろうが、その根底には、さんまのこのような思いがあることを知っておいてほしいと思う。

普通なら笑えないほどの
やらかしもさんまは大好物

 私はこれまでにさんまの前で数々の失態や間抜けな事をやらかして来た。そのズッコケ振りがさんまの大好物だとはいえ、当の本人は冷や汗をかきまくっているのは言うまでもない。その最大にして最近の失態について語らせて頂きたい。

 日本テレビ在職中の2013年、私はIT企業のドワンゴに出向となった。その後も月に1度はさんまの楽屋に顔を出し、年末年始には家族でオーストラリアに同行していたが、2019年にある事件を起こしてしまったのだ。

 ある日、さんまの事務所から、私の自宅に封書が届いた。中に入っていたのは招待状だった。その催しは、題して「ブラックからブラウンへ そしてホワイトになった男を励ます会」。

 そして会場は六本木の高級ホテル――少し考えてピンときた。その年に発覚した芸人達の闇営業問題で謹慎となった雨上がり決死隊の宮迫博之を励ます会を、さんま主催で極秘開催しようということに違いない。

 私は案内状が届いたことにいたく感動し、興奮した。しかし、その興奮が冷めやらぬ間に突発的にバカなことをしてしまった。案内状のコメント部分だけを日時・場所は隠して撮影して、軽率にもFacebookに投稿してしまったのである。

 日本テレビ出身でIT企業勤務だけに、私のFacebookは新聞各社・出版各社・通信社・ネットニュース関係者ほか大小のメディアの多くの友人や関係者と繋がっている。