天才はまた創作へ戻ってくる
コロナ前後から日本ではカルチャー的成功の一つのひな形となった「推し活エコノミー」なるものが、ここに来て転換期を迎えている。"推す"という日本人に特有の感情のあり方が経済を回すと同時に、感情表現や恋愛にオクテな日本人のコミュニケーションを補ってきたけれど、時代のニーズも、市場に参入する新世代の感性も変化しつつある。
生まれて初めて買ったチェキ券(左)。ライブに行くたびに、終演後に竜人くんとチェキを撮った。「推し活ってこういうことか」と実感した日々だった(筆者提供)
清竜人25というアイドルグループを第1期と第2期と微妙に異なるコンセプトでプロデュースを手がけた清竜人だが、彼はどういう視線で現在の転換期を見て、活動休止期間へ入っていくのだろう。
きっと彼もまた、他の天才音楽家たちと同様に「感情が動くと頭の中に音楽が流れてきて、吐き出さないと死んでしまう」生き物なんじゃないかと推測している私は、充分に休息した彼がクリアで洒脱なアイデアを携え、またきっと再び創作へ戻ってくると信じている。
12月21日のラストライブ前夜、突如発表された清竜人25の新曲「GOOD BYE!愛してるよ!」







