ソニーミュージック、ワーナーレコード、ユニバーサルミュージックの音楽大手3社は、音楽生成AIで代表的なSunoとUdioの2社を相手に著作権侵害で訴訟を起こしている。2社はAIの学習データに著作物が用いられているという指摘に対して「ビジネス上の機密情報」と答えたとのことである。
AIで生成された曲を見破れるか
8カ国で調査した結果…
日本コロムビアの親会社は「日本コロムビアグループ」という新会社を設立した。これがAIアーティストの制作などを含むAI推進バチバチの事業内容である。
日本国内では、AI曲・AIアーティストの進出がまだ限定的だからか反発もそれほど大規模ではない。「ボカロ発祥の国だから、同じくデジタル発祥のAI曲も比較的すんなり受け入れられるのでは」という見通しも聞かれる。
AIで生成された曲が真にAI曲であるかを見破れるかのテストを8カ国・9000人に行ったところ、97%が見破ることができなかったという調査もある。この結果が示す通り、AI曲は一聴してAI非関与の曲との見分けが非常に難しい。
参考)Deezer/Ipsos調査:97%の人がAIで生成された音楽と人間が作った音楽の違いを区別できない - アーティストにとって透明性と公平性を求める声が明らかに
https://newsroom-deezer.com/2025/11/deezer-ipsos-survey-ai-music/
近年はピッチ修正などの編集技術が発達したことで、歌があまりうまくない人でもそこそこ聴けるレベルにはお化粧できるようになり(場合によっては特殊メイク)、インフルエンサーがすぐ曲をリリースする時代になった。
しかし、ピッチを直した後というのは声が電子的になって人間みが薄れるので、形跡として歌声にその電子っぽさが残ったり、あるいはその違和感をぼかすために声に強めの加工が施される傾向がある。







