目撃したのは2022年の6月29日▽7月11日▽11月28日▽2023年3月6日▽5月8日――の5回。このうち2023年6月と7月の2回は、運用中の羽田新飛行ルートの下を超低空で通過してセンターにやって来た後のことだ。
わたしはこの6月と7月の2回の外出の様子を〈撮影拠点〉の高層ビルのフロアからビデオカメラをズームにして見ていた。
外出したのは男性クルーで1回目が5人、2回目が3人。年齢は20~40代ぐらいだった。いずれも着陸するとすぐに軍服からTシャツや短パンに着替え、六本木の街に消えた。
1時間ほどでセンターに戻ってくると、駐機していたブラックホークで飛び去った。2回ともクルー以外に乗り降りする人物はいなかったから、外出自体が飛来の目的だった可能性がある。
見失った4人のクルーを
まさかの場所で発見
2022年11月に目撃した3回目の外出は、新飛行ルートが運用されていない日の出来事だった。
午後4時過ぎにブラックホークがセンターに飛来すると、男性クルー4人が着替え始めた。パーカー、ジーンズ、スニーカーなどラフな格好をしてセンターの正門を出た。
わたしは〈撮影拠点〉に、センターを映し続けるビデオカメラを設置すると走り出した。クルーたちがどこに行くのか確かめるためだ。
〈撮影拠点〉から、ヘリポートのある赤坂プレスセンター正門まで走っても5分。正門に着いた時には、私服に着替えてセンターから外出した4人のクルーはもうどこかに消えているだろう。
ただ、4人が向かう先が六本木の繁華街なら、繁華街側からセンターに向かえば行き会うかもしれない。そう思ったが、4人とはすれ違うことなくセンター正門までたどり着いた。仕方ないので正門近くで4人の帰りを待つことにした。戻って来る方向がわかれば次の追跡に生かせるからだ。
過去の2回の外出ケースと同じなら、彼らは1時間近く戻って来ない。時刻は午後5時過ぎ。腹も減ってきた。正門近くの交差点に目をやると、バラック小屋風のラーメン店があった。焦がしネギのスープが有名な人気店だ。







