そういえば、映像グループの加藤隆寛が米軍ヘリの撮影の合間にこの店に向かったのに、ヘリが突然飛来して食べそこなったことがあった。それにしても人気がある。店から男性客がぞろぞろ出てくる。パーカー、ジーンズ、スニーカーの外国人4人……クルーたちだった。

食事休憩を取るためだけに
わざわざ六本木にやってきた!?

 私服に着替えたブラックホークのクルーたちが向かった先が、まさかラーメン店だとは思わなかった。

 意表を突かれたものの、スマホを取り出した。このあとクルーが取る行動によってはその内容を報じることになる。万が一に備えて証拠を残すべく、気がつかれないように撮影を始める。

 4人はセンターとは違う方向に歩き出した。ここは六本木だ。腹ごしらえの次はバーか。あるいはショッピングか。4人が吸い込まれたのは、ラーメン店から100メートルほど離れたコンビニだった。わたしも客のふりをして入る。4人のうち1人が菓子のような物を持ってレジに並んでいる。会計を終えると4人そろってセンターに向かって歩き出し、正門から中に入った。

 わたしは急いで撮影拠点の高層ビルのフロアに戻って、ヘリポートの様子をうかがう。しばらくしてブラックホークが轟音を立てながら飛び立ち、夜の空に消えた。外出時間は過去2回のケースと同様、1時間ほどで、クルー以外に乗り降りする人物はいなかった。やはり外出をするためだけにやって来たのだろうか。

 航空機の位置情報をリアルタイム表示するサイト「ADSBexchange.com」で4人が乗ったブラックホークの動きを見てみる。

 午後2時56分に拠点のキャンプ座間(神奈川県)を飛び立っていた。その後、米軍港湾施設「横浜ノースドック」(横浜市)(編集部注/神奈川県横浜市神奈川区の横浜港「瑞穂埠頭」に所在する、アメリカ陸軍及びアメリカ海軍の港湾施設)や東京スカイツリー(墨田区)周辺などに立ち寄った後にセンターに飛来していた。外出から戻って飛び去った後は、キャンプ座間には戻らず、再びスカイツリー周辺に立ち寄り、その後は茨城県方面に向かっていた。

 スカイツリー周辺の飛行には遊覧の意味があるかもしれないが、横浜ノースドックに寄っているところをみると全体的には訓練のようにも思えた。