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東京・港区ではいま、米軍ヘリによる超低空飛行が問題になっている。高層ビルが立ち並ぶ都心の上空を、騒音とともに飛び交うヘリに不安の声が上がっているのだ。そんな危険を冒してまでわざわざやってくる米軍兵たちは、六本木の街で何をしているのか?ヘリの観察を続けていた筆者がクルーたちを尾行してみると、なんとも釈然としない行動が明らかとなってきた。※本稿は、毎日新聞取材班、ジャーナリストの大場弘行『首都圏は米軍の「訓練場」』(藤原書店)の一部を抜粋・編集したものです。
新宿、渋谷、表参道を
低空で飛行する米軍ヘリ
羽田新飛行ルート(編集部注/2020年に始まった、羽田空港に着陸する旅客機の飛行ルート)は、都心を南北に縦断する2本のルート。南風が吹く日の午後3~7時の間に設定される(編集部注/北風が吹いた場合は別ルートをとる)。
旅客機は、新宿駅周辺を高度900メートル前後、渋谷駅や表参道周辺を高度750メートル前後で飛ぶ。運用時は都心上空の広範なエリアに旅客機との衝突を防止するヘリの進入制限空域が設けられる。特別管制空域(PCA)と呼ばれるこの空域の下限は羽田空港に近づくほど低くなり、新宿駅上空では高さ450メートル、渋谷駅や表参道上空では高さ300メートルとなる。
新宿駅周辺や渋谷駅、表参道周辺は、これまでの撮影取材で米軍ヘリの飛行エリアになっていることが判明している。
そこでは特別管制空域の下限が蓋のような役割を果たし、ヘリは300~450メートルより高い高度で飛べない。空域の下を通過しようとすれば、今度は航空法令が定める最低安全高度(建物の上端から300メートル以上)を下回るか、ぎりぎりの高度で飛ばざるを得なくなる。







