世の中に感動を届けたい。それによって自分も感動したい

佐々木 岩田さんの本は、リーダー向けの本と部下向けの本がありますが、これは両方、読んだほうがいいと思いました。僕自身、両方読ませていただいたんですが、そうすれば、リーダーと上司、両面から物事が見えてくるじゃないですか。上司でも部下でもある人は、たくさんおられると思いますし。

岩田 なるほど。すばらしいコメントをありがとうございます。これは必ず記事で文字にしてもらわないと(笑)。

佐々木 上司は上司であることを、部下は部下であることを、もっとちゃんと考えるべきだし、それがよく分かる本だと思ったんです。
 そういえば、こんなエピソードがありまして。ブログに書いていた人がおられたんですが、『伝え方が9割』が、自分の尊敬している上司の机の上に置いてあったそうなんです。
 これを見て、僕はすごくうれしかった。上司という立場の人が、伝えるということを突き詰めたい、鍛えたい、と思っているということですよね。そしてそれは、部下にちゃんと伝えたいと思っているんだ、という部下へのある意味でのメッセージにもなっていたりすると思うんです。
 それを感じたから、ブログに書かれたのかな、と思ったり。一方で、もしかしたら上司は意図的に本を置いているのかもしれないな、と思ったり。

岩田
 ありえますね。読んでいることを部下に伝えたい、ということだけではなくて、部下にもこれを読んでほしい、ということかもしれない。上司にも伝え方をちゃんとしろ、ということでしょうか。
 面と向かって読め、と言ったらなんか嫌ですから、さりげなく置いておく。

佐々木 会社の場面以外でも、例えば、子育てなどにもヒントにしてもらっているようです。お風呂が嫌いな子どもに、どうやってお風呂に楽しく入れられるか。歯磨きが嫌いな子どもがいて、どうすれば楽しくできるか。
 一緒に、というのがキーワードなんですが、伝え方を変えるだけで、まったく反応は変わっていくんです。

岩田 いや、それは読んでいて、よくわかりましたね。えーっと、驚いたり、感動しちゃう人もいるんじゃないでしょうか。

佐々木 僕は世の中に感動を届けたいんです。それが最大のモチベーションなんですよね。そして、それによって自分自身が感動したいんです。

岩田 やっぱり相手から始まるんですね。『「君にまかせたい」と言われる部下になる51の考え方』で伝えたいのも、根本はそういうことなんです。基本的に上司の立場に立ってみよ、と。相手の身にならないとわからないことがある。伝えられないことがある。上司が何を望んでいるか、理解しないといけない。理解するための、ステップをきちんと踏む。その方法を書いたつもりです。
 そして、そうしたプロセスも含めて、やっぱり人間力を高めていきましょう、ということです。仕事って、やっぱり深いですから。

次回は7月12日更新予定です。


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第9回 なぜDJポリスの伝え方が、群集を動かしたのか?そこに使われていた「伝え方のレシピ」。

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