私たち支援員も含め、皆で話し合った結果、3人で同じトイレを掃除することにしました。
先鋒は、サクラさん。ペース配分を気にしながら、ドンドンと掃除していく係。現場指揮官はケンさん。コウタさん、サクラさんに指示を出しながら、その都度、判断する係。
そして、最後は仕上げ係のコウタさんです。2人が掃除をして、きれいになったところの仕上げを行う係です。
それぞれが考える時間をもち、役割分担をした結果、時間は大幅に短縮され、クオリティもアップしました。
自分の得意・苦手を言語化することで、仲間との助け合いは、格段に行いやすくなります。「できない部分」にフォーカスするよりも、「誰かの得意」「自分の得意」をどのように組み合わせるか、考えてみてください。
発達障害と診断されて
楽になる人と悩む人の違い
障害者施設で働く北村カイリさん(20代女性)は、その環境下で働くようになり、知識が増えれば増えるほど、「あれ……?もしかして、私も発達障害?」との心当たりが出てきました。
思い切って病院を受診してみると、ADHDと診断されました。
病院で処方されたADHD用の薬を服用すると効果てきめんで、長年悩んでいた「忘れっぽさ」や「頭がぼーっとする」ことが減りました。
彼女のように、診断がつくことで生きやすくなる人がいる一方で、発達障害だと診断されたのはよいけれど「現実が何も変わらない」という方もいます。
両者を分ける違いは、悩みが「人間関係に起因しているかどうか」です。
カイリさんのように、悩みの種が自身に起きている「症状」の場合は、薬を服用することで、解決に向かうケースが多いです。
しかし、悩みが人間関係に起因している場合、別の悩みが出てきます。
私の元へ相談に来た吉岡ミキさん(30代女性)は、カイリさんと同じくADHDだと診断はされていましたが、家族以外には公表しておらず、職場や友人にも打ち明けていませんでした。
「甘えだと思われたくなくて……」
「開示しても、本当に配慮してくれるのかもわからないし」
こう言っていました。
しかし、仕事上でミスが頻発し、上司や同僚とも上手く付き合うことができず「うつ」になり休職していました。







