やっぱりトヨタしかいない…!豊田章男・佐藤恒治の“一心同体”ツートップが目指す「世界1位を超える」野望とは出典:トヨタイムズ

トヨタ自動車が世界販売台数で「6年連続の首位」となった。グループの“総帥”である豊田章男会長と、「一心同体」などと評される佐藤恒治社長は、名実ともに日本の自動車業界のリーダーだ。2人が、「首位のその先へ」と狙う野望とは。(佃モビリティ総研代表 佃 義夫)

トヨタが「業界1強」の
構図がさらに明確に

 2026年1月1日付の全国紙に、トヨタ自動車は見開きの全面広告を出した。緋色の背景、その中心にたたずむ1台のクルマ。鳳凰のエンブレムを抱く「センチュリー」である。「次の100年を、この国から。」のキャッチコピーが添えてある。

 トヨタは昨年11月、センチュリー、レクサス、トヨタ、GR(ガズー・レーシング)、ダイハツの5ブランドの再構築を発表した。新たにセンチュリーをブランドとして立ち上げた背景を、今やトヨタの“総帥”である豊田章男会長はこう語る。

「センチュリーは日本を背負ったクルマ。日本が今、元気や活力を失っているからこそ、日本のモノづくりの技を世界に発信する必要がある」「センチュリーは、トヨタのブランドの1つではありません。日本の心、ジャパン・プライドを世界に発信していく、そんなブランドに育てていきたい」

 続く1月5日、自動車5団体の新春賀詞交歓会が都内のホテルで開催された。そこでの“主役”は、1月1日に日本自動車工業会(自工会)会長に就任したばかりの佐藤恒治トヨタ社長だった。

 昨年末、片山正則氏(いすゞ自動車会長)の後任として、新会長に佐藤氏が発表された。「やっぱりまたトヨタからか」と言わざるを得ない人事である。というのも片山氏の前は、豊田章男会長が3期6年と異例の長期で務めた。