佐藤氏は、当初は経団連の副会長に就任したこともあって自工会会長は「ない」と見られていた。しかし、豊田氏が昨年6月に日本自動車会議所会長に就任したのに続き、自工会の新会長もトヨタからの就任となった。自工会は日本の四輪車・二輪車メーカー14社全てが会員であり、裾野の広い自動車産業の“総本山”である。

 佐藤自工会新会長は、2026年のキーワードを「国際競争力」と掲げた。「世界のエネルギー環境や政治経済の状況が地域ごとに大きく変化する中で、日本の勝ち筋を見つけていく」などとコメント。

 章男氏の後継として23年4月に抜擢された佐藤氏も、トヨタの社長として今年で4年目に入る。章男会長とは「一心同体」などと評されている。財界・業界のリーダー役を担うプレッシャーはあるだろうが、新春賀詞交歓会でもひょうひょうとした語り口を見せていた。

 続いて1月9日、千葉の幕張メッセで「東京オートサロン2026」が開幕した。ここでの主役はドライバーネーム「モリゾウ」こと豊田章男トヨタ会長だった。東京オートサロンは「カスタムカーの祭典」であり、国内のクルマのイベントとして最大の集客力を誇る。

 トヨタは今回ここでGRブランドの展開を、「喧嘩三番勝負」と題してユニークにお披露目した。第1ラウンドは、ダイハツとの軽トラ対決。2戦目は「社内抗争勃発」として、章男会長はトヨタ・レーシング会長を務める中嶋裕樹トヨタ副社長と舌戦を繰り広げた。

 最後は、北米生産で逆輸入するカムリのカスタム対決を予告して終了。AIでつくったサムネイル画像とユニークな内容がSNSでウケて、クルマ好きにトヨタのGRブランドを大きくアピールした。

トヨタイムズサムネ出典:トヨタイムズ

 東京オートサロンは今や、かつての東京モーターショーを大きく凌ぐ規模に成長した。それも、章男氏が自工会会長時代に東京モーターショーを立て直すために東京オートサロンと連携して、「ジャパンモビリティショー」に衣替えした経緯がある。