悩んだり迷ったりしたときは
「届けたい人」のことを考える

 シリコンバレーで大切にしていることがあります。「自分のアイデアに恋をするのではなく、解決したい課題に恋をしなさい(Do NOT fall in love with your idea.Fall in love with solving the problem)」です。

 私自身、起業家支援の活動で困難に直面したことがあります。女性支援の活動を始めたある日、共同パートナーの女性は、ネットワークも何もなかった私に対して「あなたは何者でもない」と言い、一緒に始めた起業家支援の団体から出て行ってほしいと言いました。

 でも、そのとき私が考えたのは自分のプライドではなく、「期待して参加してくれている500名以上の女性起業家への約束を果たせるか」という目的でした。その軸がぶれなかったからこそ、最終的に改めて独立する覚悟が決まったのです。

 起業というのは方法でしかありません。みなさんが本当にしたいこと、届けたいもの、バリューが何よりの本質であり、本質的な課題が解決できるまで、事業の形はどんどん変えていっていいものだと思います。

 どのアイデアにすればいいかわからないと悩むとき、答えはみなさんのお客さんからもらうべきです。起業アイデアはいつでも変化させて、みなさんの届けたい価値がブレないように、自分のしたいこと、つくりたい未来を考えてみてください。

 迷うことがあれば、あなたが届けたい人の顔を思い浮かべてください。

 あなたのアイデアで救われる人はどんな人でしょうか?

 その人はどんなシーンで笑顔になるでしょうか?

 その笑顔のために、あなたはどれだけ頑張れるでしょうか?

 ぜひ、自分が思い描いている起業のアイデアが、どれだけの人を救う可能性があるか、それはどんなシーンで、どんな笑顔が思い浮かぶか、想像してみましょう。

自分のパッションと
社会のニーズとの重なりを見つけよう

「なぜ起業を始めたのですか?」という問いに、「儲かるアイデアだと思いました!」と答える起業家は多くいます。