難関・上位共学校の注目は「青山学院」

 これまで、東京と神奈川の一般入試が解禁となる2月入試の男子校と女子校を見てきた。今回からは共学校編となる。まずは、東京の難関・上位校から見ていこう。男女別学校とは異なり、共学校で1回だけ入試を行うのは大学付属・系属の3校に限られる。

 いずれもAランクである早慶の募集はすでに締め切られた。1日の早稲田実業は約110人を募集する。うち約70人の男子(347人・4.3倍)の志望者数は1割減だったが、同じく約40人の女子(207人・4.4倍)は2割半増と大きく上向いている。

 慶應義塾中等部は3日に4科の[一次]、5日に体育実技と保護者同席の面接という[二次]を行う。約120人募集の男子(672人・5.1倍)は、331人が一次合格、二次合格者は131人まで絞られた。同様に約50人の女子(276人・4.8倍)は一次で139人、二次で57人が合格している。志望者数は男子の1割減に対して女子は微増となっている。

 もう1校、約140人を募集する2日の青山学院は、25年の2日が日曜日だったため、入試日を3日に変更していた。その結果、男子(440人・4倍)と女子(482人・5.5倍)共にハードな競争状況となった。24年の男子(329人・2.9倍)、女子(459人・5倍)から25年に大きく増やしたことへの反動か、志望者数は男子が4割半減、女子が2割強減と大きく緩和している。募集期間は1月30日までで、どこまで盛り返すことができるのだろうか。ちなみに、男子はCからBランクに上がり、女子もBからAランクに上がっている。

 3日のお茶の水女子大学附属は女子がAランクで、附属高校に内部進学できない男子はDからEランクに下がるなど、男女間の入学時の学力格差がかなりはっきりしている。その反映か、志望者数も少ない男子(38人・1.4倍)はさらに大きく減少傾向、女子(147人・4.1倍)は微減で、ますます男女間の開きが拡大する様相。学校としても頭が痛いだろう。

 すべての入試回がAランクの渋谷教育学園渋谷(渋渋)は、名実共に東京最難関の私立共学進学校となった。12人募集の1月27日[帰国生](男子78人・5.6倍。女子80人・2.8倍)を含め175人を募集するが、25年の合格者数合計は男子257人に対し女子180人と開いている。女子受験生のハードルがだいぶ高い。

 各70人を募集する1日[1回](男子130人・2.5倍、女子227人・4.3倍)と2日[2回](男子428人・3倍、女子320人・4.4倍)はそれぞれ、男子1割半増と女子微減、男子微増と女子3割半減となっている。11月には4割強減だった2日の女子は大きく緩和することになりそうで、かなりの狙い目入試回かもしれない。2日は姉妹校である渋幕[二次]もあるのだが、あちらも女子が1割減だった。23人募集の5日[3回](男子346人・7.5倍、女子313人・12倍)は、この高倍率にもかかわらず、男子微減と女子微増にとどまっている。

 渋渋と並ぶ人気の難関・上位校である広尾学園と姉妹校の広尾学園小石川は、全体的には緩和傾向にあるものの、入試回によっては志望者数を増やしている。帰国生や国内にあるインターナショナルスクール出身者などが対象となる「インターナショナル」(AGはadvanced、SGはstandard)の募集枠が「本科」の他に設けられているのが特徴となる。女子受験生の方がだいぶ多い点も両校に共通している。