夫婦というのはよくも悪くも共依存の関係にあるのだと思う。残されたかたわれは、後の人生をどうやって生きていくのか。
『喪の旅 愛しい人に出会い直す』(河合真美江、ディスカヴァー・トゥエンティワン)
「喪失感を味わい尽くせば、あとは上昇していくだけ、といったような単純なものではなく、悲しみの本質はもっと深いところにあると最近思うようになった。この先も、また違うことがわかってくるような気もしています」
2匹いた猫のうち1匹が夫に続いて2年前、世を去った。今は17歳になる猫と軽井沢の森の四季の中で暮らしている。
自然は過酷だ。雷も雪も台風も怖い。夫婦でいる時は半分おもしろがって乗り越えられたが。
それでも、ふたりで暮らしたこの地で生きていこうと思う。
「たくさんの命が生まれ、育まれ、死んで土にかえっていく。まわりの自然は厳しいけれど、その分、たまらなく豊かで美しいんです。作家として、この地に暮らす意味は大きい。これも自分が選んだ人生だったんだなと思います」
こいけ・まりこ 1952年、東京生まれ。『恋』で直木賞、『虹の彼方』で柴田錬三郎賞など受賞多数。『月夜の森の梟』のほか、『神よ憐れみたまえ』『日暮れのあと』など著書多数。







