絶好調コンビ「順天」「かえつ有明」

 急速に進む少子化を考えると大学が新たに付属校を設立することは考えにくい。一定数の内部進学枠を用意して系属校を設けるという選択が、大学にとっても中高にとってもメリットがあるということで、これからもそうした例は増えそうだ。大学の系列に連なることで、中学入試でのランクも軒並み上昇している。

 北里大学附属順天(北区)も、すべての入試回が志望者数を増やしている絶好調校の一つだ。4科で30人を募集するEランクの1日[1回A](男子82人・2.9倍、女子85人・2.9倍)は、男子7割増、女子3割弱増と大きく増やしそうな勢いである。振り返れば、23年(男子68人・2.8倍、女子44人・2.8倍)、24年(男子88人・4.2倍、女子57人・2.9倍)と、年々受験者数を積み増してきた様子がうかがえる。

 2科で30人募集の1日午後[1回B](男子174人・2.8倍、女子110人・3.8倍)はDランクで、男子4割増、女子2割半増とこちらも上向き。4科で25人募集の2日[2回A](男子95人・3.3倍、女子85人・3.3倍)は男女共にEからDランクに上がった。男子が1割強増、女子が微増となっている。

 2科で25人募集の2日午後[2回B](男子146人・3倍、女子80人・3.8倍)はDランクで、男子2割増、女子2割半増とこちらも好調である。Eランクの4日[3回多面的](男子18人・3倍、女子31人・2.6倍)は面接官と対話するマイ・プレゼンテーションの入試だが、こちらも男子1割強、女子4割半の増加となっており、その勢いに驚く。

 特待入試では一般合格へのスライド合格があり、一般合格者は特別合格を目指して再受験可能というかえつ有明(江東区)は、帰国生や国際生にも積極的な“湾岸系“人気校の一つである。3回の入試を前年度は、11月22日「国際生Advanced選考」(男子59人・1.7倍、女子57人・1.4倍)、国算2科の11月22日午後「国際生Regular選考」(男子33人・1.5倍、女子26人・2.6倍)、12月8日「国際生Honors選考」(男子30人・1.4倍、女子30人・1.3倍)、2日「国際生Honors/Advanced選考」(男子20人・1.4倍、女子29人・1.5倍)で実施した。今年度は国際生を帰国生に差し替えて、11月20日[帰国生Honors/Advanced選考1]、11月20日午後[帰国生Regular選考]、12月7日[帰国生Honors/Advanced選考2]の3回で35人を募集した。

 教科型の一般入試を見ていくと、50人募集でEランクの1日[2科・4科](男子128人・2.8倍、女子140人・3.4倍)は男子微減で女子4割半増、同35人でDランクの1日午後[特待](男子189人・3.2倍、女子125人・4.3倍)は男子3割強減で女子5割半増と、いずれも女子の勢いを感じる。Dランクの2日午後[特待](男子139人・3.6倍、女子119人・5倍)と3日午後[特待](男子106人・3.9倍、女子113人・5.4倍)は、両方とも男子微減で女子4割増と、こちらも男女の勢いに差が見られる。

 非教科型では、7人を募集する1日[思考力特待](男子10人・3.3倍、女子6人・3倍)は150分の個人探究、グループワークで同10人の3日午後[アクティブラーニング思考力特待](男子31人・10.3倍、女子40人・5倍)の2つがある。いずれも志望者数がごく少ない。