また、同社はその公式ホームページ上で、「葬儀受注件数8年連続No.1」といったこともうたっている。

 現在の日本に葬儀社の数がどれくらいあるのかという、正式な統計はない。しかし、だいたい5000~8000社くらいはあるのではないかとされている。

 また厚生労働省の人口動態統計によると、2020年に日本で亡くなった人の数は137万2648人だった。今の日本で葬儀社の関与なく弔われる人はほとんどいない。よって今、仮に日本にある葬儀社の数を6500社だと推計すれば、あくまで平均として、日本の葬儀社が1社あたりどれだけの数の葬儀を執り行っているかの数字は、137万2648÷6500=約211ということになる。

 平均値が211のところ、5万6000の葬儀を行うこのユニクエストという会社がどれくらいの“巨大葬儀社”なのか、誰にでもわかる数字だと思う。そしてこの5万6000という数字は、どこか特定地域のみを基盤に活動する中小企業には、到底たたき出すことのできないものだ。

 このユニクエスト以外にも、ネット空間上には、たとえば株式会社鎌倉新書(本社=東京都)や株式会社よりそう(同)などのさまざまなネット葬儀社があって、そのうちの大手事業者はいずれも年間万単位の葬儀に関わっているとうたっている。

 これらネット葬儀社の多くは、だいたい2010年ごろから現れてきた業界の新顔で、つまり今、葬儀社の世界はそういう新興勢力によって大きく変わりつつあるわけだ。

ネット葬儀社の実態は
ただの紹介業にすぎない!?

 業界の平均が「年間211件の葬儀執行」のところに、万単位の葬儀を行っているというこれらネット葬儀社の実態とは、どのようなものなのか。

 彼らは北海道から沖縄にかけて自前の葬祭ホールを建設し、専任スタッフや霊柩車なども配置しているのだろうか。だとすれば、そういう資金力はどこから出ているのか――これらのことについて気になった読者もいると思う。