『「一緒に働きたくない」と思われる人の特徴』
それを教えてくれるのが、400以上のチームを見て「人と協力するのがうまい人の特徴」をまとめた書籍『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』(沢渡あまね・下總良則著、ダイヤモンド社刊)だ。「チームの空気が変わった」「メンバーとの関係性が良くなった」と話題の一冊から、「他者と協力して結果を出すためのコツ」について紹介する。(構成/ダイヤモンド社・石井一穂)

「一緒に働きたくない」と思われる人の特徴・ワースト1Photo: Adobe Stock

なぜか、「次の仕事」につながらない人

 ちゃんとした会社で、仕事内容もきちんとしていた。

 それなのに、なぜか「また一緒に仕事したい」と思えない人がいます。

 最初のプロジェクトは成立するのに、次の話が来ない。
 紹介も生まれない。
 気づけば、声がかからなくなっている。

 本人は「成果は出したはず」「約束は守った」と思っている。

 でも、なぜか「次」につながらない。

 その要因は、意外と“仕事の中身”ではありません。

無駄な「事務作業」を押し付けてくる人

『チームプレーの天才』という本では、共創の現場で起きがちな問題として、こう指摘されています。

事務作業、会議やそのための移動、諸々の調整ごとなどの業務は、相手の時間と体力を奪い、本来の業務の足かせになりかねません。
――チームプレーの天才』(73ページ)より

「このフォーマットで資料を作ってください」
「会議は対面でお願いします」
「請求書は紙で郵送してください」

 一つひとつは小さなお願いかもしれません。

 でも、それを積み重ねられる側にとっては、かなりの負担です。

 とくに、中小企業やフリーランスにとって、事務作業は“売上を生まない時間”

 にもかかわらず、大組織の都合や慣習をそのまま押し付けてしまうと、相手の中にはこういう感情が残ります。

「この仕事、割に合わないな」
「やたら消耗するな」

 その結果が、

次は断ろう」

 につながっていくのです。

信頼される人は「相手の負担」を引き取る

 一緒に働きたいと思われる人は、仕事を始める前に、こう考えています。

・この作業、相手にやらせる必要ある?
・自分たちで引き取れない?
・もっと簡単にできない?

 相手の事情を想像して、事務作業を減らして、やり取りをシンプルにする。

 それはただの「気遣い」ではなく、「信頼関係の構築」のために欠かせないことです。

「一緒に働きたくない」と思われる人の特徴ワースト1は、能力不足でも、態度の悪さでもありません。

 相手の時間を奪っていることに、無自覚なこと。

 逆に言えば、相手の負担を減らすだけで、「また一緒に仕事したい人」になれます。

 仕事は、成果だけで評価されません。

 一緒に働いた共創体験そのものが、次の仕事を連れてくるのです。

(本稿は、『チームプレーの天才 誰とでもうまく仕事を進められる人がやっていること』の内容を引用したオリジナル記事です)