説明の主役を「自分」から「相手」へ

 今日から、説明に対する意識を180度変えてみてください。

「完璧に話しきろう」とする必要はありません。あなたが話した内容を、相手がどれだけ覚えているか。残念ながら、ほとんど覚えていないでしょう。しかし、「わかりやすかった」「安心できた」という感情は残ります。

 大切なのは、一方的に喋り続けることではなく、相手の反応(ミット)を見ることです。

 相手が眉をひそめていたら、それは「ボールが速すぎる(難しすぎる)」のサイン。

 相手が身を乗り出してきたら、それは「もっと詳しく知りたい」のサイン。

 説明は、対話です。「あれも言わなきゃ、これも言わなきゃ」と焦る前に、まず相手の顔を見てください。そして、自分にこう問いかけてください。

「今、この人は、どの引き出しを開けてほしがっているのかな?」

 説明の主役は、話し手であるあなたではありません。聞き手である「相手」です。そのことに気づき、相手のために言葉を選び始めた瞬間から、あなたの説明は「届かない独り言」から「人を動かす言葉」へと劇的に変わっていくはずです。