誰かに話をしていて「相手は自分の話を面白いと思っているのだろうか?」と心配になったことはありませんか。『「よい説明」には型がある。』の著者、犬塚壮志氏によれば、ビジネスシーンにおいては、特に話術が巧みだったり、お笑いのセンスがあったりするわけでなくても、相手に「面白い!」と思わせる方法があるといいます。そのポイントを2つのステップで紹介します。(大学受験専門塾「ワークショップ」情報科講師/株式会社士教育代表取締役 犬塚壮志)
ビジネスにおける「話の面白さ」とは?
業界の常識は宝の山
誰かの話を聞いているときに「この人の話、面白くないなぁ……」と思ったり、自分が誰かに話をしているときに「自分の話、つまらないと思われていないかな?」と思ってしまうことはないでしょうか?
ビジネスシーンでは、話を「面白くない」「つまらない」と感じる場面があります。これは、「笑い」とは関係ありません。「笑い」がなくても、面白い話は確実に存在するからです。
それでは、ビジネスにおける話の「面白さ」とは、どういったものなのでしょうか。一言でいうならば、それは、聞き手があなたの話に「価値を感じる」ことです。
人が相手の話(情報)に価値を感じる理由はいくつかありますが、分かりやすいものでいうと「希少性」(供給は少ないが需要は多いこと。珍しさ)があります。つまり「希少な話=面白い話」となるわけです。この「希少性」をうまくコントロールすることで、聞き手はあなたの話の内容に、一気に価値を感じてくれるようになります。しかも、聞き手にとって「希少な話」というのは、実はあなたの身の回りにも、当たり前のように存在しています。