嫉嫉してモヤモヤする必要はない

私たちはつい、相手がその投稿をするためにかけた時間や労力、意図を忘れてしまいがちです。

「こんな素敵なホテルに泊まっていいな」
「仕事がバリバリできてすごいな」

そうやって完成されたフィクションを見て、自分のありのままの現実や、シワのある顔と比べて落ち込んでしまう。でも、それは事実そのものを見ているわけではありません。大袈裟に言えば、誇大広告のような日本広告審査機構「JARO」の案件を見ているようなものです。

自分の生活を良く見せようとすること自体は悪いことではありません。ただ、それを見て勝手にモヤモヤする必要はないのです。

本当に充実している時は、SNSにはあげない

そもそも論として、本当に生活が充実して楽しい瞬間というのは、SNSにはあがらないものです。一緒にいる人とその場の空気を共有すれば十分ですし、不特定多数に見せる必要もありません。それに、自宅の場所や家族の顔などを公開するのは防犯上リスクがあります。

あえてリスクを冒してまで公開しているということは、やはり「見せたい」という強い目的があるからです。元ネタはあるかもしれませんが、基本的には「フィクション」として楽しみましょう。

モヤモヤするなら「見ない」という選択

フィクションとして楽しめるなら良いですが、見ていて辛くなるなら、それは「SNSデトックス」のタイミングです。例えるなら、「ホラー映画を見に行って気分が悪くなった」と言っているのと同じです。ホラー映画は怖さを楽しむもの。怖くて嫌なら見なければいい、ただそれだけの話です。

私自身、X(旧Twitter)やYouTubeなどで多くのフォロワーさんがいますが、実は他人の投稿はほとんど見ていません。私のSNSの使い方は明確です。

発信(アウトプット): 仕事・ライフワークとして
検索(インプット): 行きたいお店の情報やニュースを探すため

他人の生活を覗き見るためにSNSを使っていません。

SNSの利用目的を明確にしよう

SNSデトックスといっても、完全に断つ必要はありません。「ダラダラ見ない」ことが重要です。

インスタはお店の検索用
Xはニュース収集用
YouTubeは特定のチャンネルを見る用

このように目的を明確にし、そこから逸脱して他人の生活を覗きに行かないこと。他人のSNSは「フィクション」か「お仕事」だと割り切り、自分の心が平穏でいられる使い方をしていきましょう。

※本稿は『精神科医Tomyが教える 1秒で不安が吹き飛ぶ言葉』(ダイヤモンド社)の著者による特別原稿です。