「がんばっているのに成長できない人」と「ぐんぐん伸びる人」の超意外な差とは?
「読むのが速い人の秘密」がわかった!
読書中、私たちは文字を脳内で“音”に変換し、その音で理解しています。ポイントは「音の理解速度」。ここを鍛えれば、読書は一気に変わります。本連載は、耳から脳を鍛え、速読力を高める「速聴トレーニング」をお伝えするものです。脳を鍛えることで、理解力、記憶力、集中力もアップします。そのノウハウをまとめた『耳を鍛えて4倍速読』の刊行を記念し、本記事を配信します。

「がんばっているのに成長できない人」と「ぐんぐん伸びる人」の超意外な差とは?Photo: Adobe Stock

「がんばっているのに成長できない人」と「ぐんぐん伸びる人」、どこが違うの?

 本日は「成長と自己投資」というテーマでお話しします。

 ポイントは「自己投資という言葉を、行動の免罪符にしない」こと。これが、成長できる人の考え方の核になります。理由をお話しします。

学ぶこと自体を目的化しない

 そもそも自己投資は投機でもギャンブルでもありません。投資である以上、未来の利益を得るために、いま時間やお金を使うことです。資格取得を目指すなら、勉強時間は収入増や知識の獲得に結びつく前提がある。ここまでは多くの人が理解しています。問題は、その次です。自己投資が大事、という文化が広がったことで、学ぶこと自体が目的化してしまう人が増えました。本を読む、セミナーに行く、情報商材を買う。そこに熱心なのに、数年経っても何も変わらない。学んでいるはずなのに、人生の景色が更新されない。これは「努力が足りない」という話ではなく、「自己投資の姿勢がズレている」という話です。

インプットとアウトプットはセット

 成長できる人は、インプットを“吸うこと”として扱いません。呼吸でいえば、吸うことと吐くことはセットです。吸うだけはできないし、吐くだけもできない。インプットが吸うなら、アウトプットは吐く。にもかかわらず、学んだことを吐き出さないまま次を詰め込もうとする人がいます。その状態では、本人は「吸っているつもり」でも、実際には吸えていません。読んでいるのに通り過ぎる。聞いているのに残らない。頭の中に未処理のかけらが溜まり、次の知識が入らなくなる。これが、変わらない人の内側で起きていることです。

 ただ、ここで「だからアウトプットが大事」と言って終わるのも、少し短絡的です。切り口はアウトプットの技術ではありません。成長できる人は、インプットの入り口が違います。彼らは「どうやって記憶するか」「どう効率化するか」より先に、「明日どこで使うか」を考えながら学びます。つまり、インプットの時点でアウトプットが前提になっている。吸うことが目的ではなく、吐くために吸う。ここが決定的に違います。

「この学びをどう生かすか」を強く意識する

 この姿勢があると、学びは行動に接続されます。読む前から、聞く前から、「これを使って何を変えるか」が決まっている。だから、学んだ瞬間に試したくなるし、言葉にしたくなるし、現場で一回転させたくなる。結果としてアウトプットは“頑張ってひねり出すもの”ではなく、呼吸のように自然に起こります。そして、その小さな実践が、次のインプットの質まで上げていく。成長できる人の学びは、こうして循環します。

成長できない人の特徴

 逆に成長できない人は、自己投資という言葉を盾にして、学んでいる自分に満足してしまいます。お金も時間もかけている、頑張っている、その実感が免罪符になる。行動した気になれる。変化が起きていないのに、前に進んでいる気分だけが手に入る。だから、学びが積み上がらず、景色が変わらないまま年数だけが過ぎます。

 自己投資を本当に投資に変える方法はシンプルです。「アウトプットしよう」と気合いを入れる前に、「この学びで何を変えるか」を先に決めることです。学びは、努力の証明ではありません。変化の材料です。自己投資という言葉を行動の免罪符にした瞬間、成長は止まります。自己投資を、実際に人生の利益へ変換できる人は、学ぶ前から“使う”を入り口にしている。呼吸のように、吸うことと吐くことを切り離さない。その姿勢こそが、「成長できる人の考え方」です。

(本原稿は『耳を鍛えて4倍速読』の一部抜粋・加筆を行ったものです)