たしかに、部下が出してきたものはあなたのイメージとは違ったのでしょう。
そして、そのままでは完成とはならないのかもしれません。しかしもしその「合否」の基準を部下に伝えていなかったとしたら、部下が条件を満たせるわけはありません。
そして、あなたは部下に仕事を「任せた」ことにもなりません。
任せるとは、仕事を振ることではありません。
「判断基準を共有すること」です。
結局のところ、そこまで上司が言えているかどうかの話なのです。
任せるとは「仕事を簡単にすること」
ここで、「任せること」の本質を整理します。
任せるとは、あなたがやっていたことをそのまま部下にやらせることではありません。
同じことをやらせるのは3流のリーダーがやることです。
本当の意味での「任せる」とは、これまであなたがやっていたことを難易度を下げて、相手にやってもらうことです。
これまであなたがやっていた仕事は、これまでのあなたの経験と周囲との人間関係があるからスムーズにできることだと思ってください。
また自分が持っている暗黙知を使っているケースも非常に多いです。
あなたにとっては初歩的なタスクでも、その経験と環境と暗黙知がない人には難しかったりします。
相手に任せる前に、
・考えなくていいことを減らす
・迷わなくていい範囲を決める
・失敗の定義を明確にする
など、タスクの難易度を下げてください。
もし「どうすればより簡単にできるようになるか」がわからなければ、他の人が後任になるのは厳しいでしょう。
あなたがその仕事の難易度を下げる方法がわからないということは、あなたは本当の意味でそのタスクをこなす方法がわかっていないということになるからです。
もちろん100%言語化することはできないかもしれません。
でも暗黙知を持たない人に任せたいのであれば、今の仕事の進め方を圧倒的に簡素化しなければいけないという認識を持つ必要がある。そのプロセスを経てから「任せる」ができるようになるのです。
判断基準があり、ゴールが明確で、NGポイントが示されている。そして、前任者の暗黙知がなくてもできるように、より仕事の進め方が簡素化されている。
この状態で任された仕事は、人を前に進めます。
この認識を持っているリーダーが部下に仕事を任せられるようになるのです。







