ひとり終活大全#19Photo:Aleksandr Zotov/gettyimages

老いた犬や猫を預かりみとる「老犬・老猫ホーム」の事業者が増加している。飼い主ともども、穏やかな晩年を実現する仕組みだが、費用もそれなりにかかる。特集『ひとり終活大全』(全24回)の#19は、“老舗”の様子とともに、老犬・老猫ホームの料金と賢い選び方を取材した。(ライター 船木春仁)

「週刊ダイヤモンド」2022年7月16日・23日合併号の第1特集を基に再編集。肩書や数値など情報は雑誌掲載時のもの。

増えてきた老犬・老猫ホーム
犬80匹、猫60匹の面倒を見た老舗とは?

 年を取ると足腰が衰え、認知症が出始めたり、自力での排せつが困難になったりしてくる。介護施設に入れば、さまざまなケアがあり、ひとまずは安心。「老老介護」から解放されてホッとする日々が戻ってくる。

 といってもこれ、人間の話ではなく犬や猫の話である。飼い主に代わって、老犬・老猫を預かりみとる「老犬(猫)ホーム」が増えてきた。

 東京都大田区、京浜急行電鉄空港線の大鳥居駅から歩いて5分ほどの所にある「東京ペットホーム」。

 2014年から老犬・老猫ホーム事業を始めた“老舗”ともいえる施設で、これまで「一生預かり」として犬80匹、猫60匹の面倒を見て、見送ってきた。取材時(22年6月中旬)にも、犬15匹、猫13匹が一生預かりとして施設で暮らしていた。

 次ぺージでは、老犬・老猫ホームでのペットの晩年の暮らしぶりや、老犬・老猫ホームの料金と賢い選び方を解説する。