注目は「明星Institution」と絶好調な「八王子学園」

 JR国分寺駅と京王府中駅の真ん中に位置する明星(府中市)は、難関大学を目指す中高一貫コースとして明星Institutionを26年に新設した。開設初年でDランクがついている。志望者数を見ると、特待生を20人募る4科の3日[2回]の人気が高い。2科の1日午後[1回]と3日午後[3回]、4科の5日[4回]のいずれも男女合わせて30人以上の志望者が集まり、期待が持てる。3日と5日の入試回は、入試前日の午後11時まで出願が可能となる。

 25年に559人が受験した明星の志望者数は、入試回による増減がはっきりしている。上向きのものから見ていこう。特待生奨学金対象の1日午後[2回](男子59人・7.4倍、女子36人・5.1倍)は男子が2割増で女子は2.2倍増と大きく伸びている。特待生を選抜する他の入試回はいずれも合格者がわずかなため高いハードルながら、特に女子の人気が高まっているのが3日午後[4回](男子70人・23.3倍、30人・30倍)、4日午後[5回](男子62人・合格者ゼロ、25人・8.3倍)で、それぞれ女子は7割弱増と3.8倍増となっている。

 ここからは八王子市の学校である。25年に776人が受験した八王子学園八王子も全面的に志望者数が増加している絶好調校の一つである。「東大・医進クラス」の入試回を見ていこう。男女共にFからEランクに上がった1日[午前](男子164人・6.3倍、女子188人・6.5倍)が最多の受験生を集めている。男子は1割弱増、女子は2.6倍増と女子の勢いがとても強い。

 EからDランクに上がった1日午後[午後](男子53人・6.6倍、女子63人・7倍)は男子4割半増で女子9割増、Eランクの2日[午前](男子72人・12倍、女子69人・4.9倍)は男子3割弱増で女子が3.6倍といずれもやはり女子の勢いが強い。EからDランクに上がった2日午後[午後](男子47人・5.9倍、女子38人・19倍)は男子1割強増で女子4割弱増となっている。他に、3日午後[特進クラス](男子40人・2.9倍、女子42人・3.5倍)も男子2割増で女子5割増と、こちらも大きくハードルが上がりそうだ。

 25年に760人が受験した八王子のもう一つの人気校である穎明館はFランク中心で、ほとんどの入試回で志望者数が緩和傾向にある。最多の1日午後[2回](男子144人・2.3倍、女子92人・3.4倍)は、男子こそ前年並みだが、女子は3割弱減と大きく緩和した。2日[3回](男子86人・2.1倍、女子74人・2倍)は男女共に2割強減、Eランクの2日午後[4回](男子96人・1.6倍、女子45人・2.4倍)は男子1割減で女子1割半減となっている。だいぶ受けやすくなりそうだ。

 25年に340人が受験した工学院大学附属はGランク主体で、志望者数が前年並みの入試回が多い。最多の1日午後[1回B](男子88人・1.5倍、女子20人・1.4倍)は男女共に前年並み、1日[1回A](男子36人・1.4倍、女子13人・1.2倍)の志望者数は、少ないながらも男女共に大きく増加傾向にある。それでも1倍台半ばの入試回が多くを占めており、受けやすい状況は変わらないだろう。

 8つの入試回で40人を募集する帝京八王子はGランクで、25年に43人が受験した。比較的受験者数が多いのは、1日[1回A](男子8人・1.1倍、女子5人・1倍)と1日午後[1回B](男子7人・1.2倍、女子3人・1倍)となる。いずれも受けやすくて受かりやすい。

 ランクが付かない八王子実践は、25年に78人が受験している。1日[適性検査1回](男子18人・1.2倍、女子14人・1.3倍)に最多の受験生が集まる。2日[プレゼンテーション](男子10人・1.1倍、女子11人・1倍)をはじめ、実質全入状態の入試回も多い。