これに対し、努力やプロセスをホメられた場合は、困難な状況でも粘り強く取り組むことが研究で示されています。プロセスに焦点を当てたホメ言葉は、「努力すれば改善できる」という思考をうながし、失敗を乗り越えようとするためです。
ホメのパターンを選ぶときは
長期的な視点に立つこと
もう1つの分類は、「人との比較に基づくホメ方(比較ホメ)」と「個人の成長に注目するホメ方(成長ホメ)」です。
比較ホメ:他者との比較によって優位性を示すものです。
「みんなの中で一番良くできています」
「平均を大きく上回る成果です」
成長ホメ:その人自身の進歩に焦点を当てます。
「前回よりも良くなっています」
「新しい工夫が加わっています」
比較ホメは短期的には強い動機づけになるものの、長期的には問題を引き起こしかねません。「常に他者よりも優れていなければならない」というプレッシャーを生み、失敗を恐れるようになるからです。
一方、成長ホメは、自分のペースで着実に進歩していこうと思えます。
ホメ言葉の影響は、文化的な背景によって異なる影響を持ちます。
たとえば、西洋文化では個人の能力を高く評価する傾向がありますが、東アジアの文化では努力を強調する傾向があり、能力をホメることが、必ずしもプラスに働くわけではないことが指摘されています。
ホメ方にはいくつかの種類があり、それぞれに異なる効果があります。重要なのは、一時的なモチベーションの向上だけでなく、長期的な成長や困難からの回復力にどのような影響を与えるかを考慮することでしょう。
ホメ言葉は、その場の気持ちを高めるだけでなく、長期的な成長の土台を作ります。
ホメを継続していくために
「時間軸」に着目する
一度のホメ言葉で相手が高い意欲を得られたとしても、それが長期的な成長につながるとは限りません。継続的なポジティブ・フィードバックは、相手の成長を支えます。
しかし、多くの人が「ホメ方が形式的になってしまう」「効果が実感できない」といった課題を抱えています。







