意図を理解するための方法は、相手の行動を見たときに「なぜか?」を検討することです。
たとえば、通常より早めに出社した部下を見かけたとき、「なぜ早く来たのだろう?」と考えます。そこには、「午前中の会議に向けて、より良い準備をしたい」という意図があるかもしれません。
あるいは、同僚との対話に時間をかける部下を見たとき、「なぜこんなに丁寧に説明しているのだろう?」と考えます。対話を通じて、「チームの一体感を重視したい」という思いが隠れているかもしれません。
このように「なぜか?」を検討することで、その人の大切にしている「価値観」も見えてきます。
「お客様の成功」「チームの成長」「品質の追求」など、その人らしい価値観に基づく行動を見つけたとき、それを支持することができます。
たとえば、顧客との打ち合わせ後も粘り強く質問を続ける部下に対して、「お客様の本当の課題を理解したいという思いが伝わってきます。その姿勢があるからこそ、信頼関係が築けているのですね」と伝えます。
継続的なホメにおいて必要なのは、相手の行動を「物語」として捉えることです。個々の行動を点として見るのではなく、1つの物語の一場面として理解します。その人がどこを目指し、何を大切に、どのような努力を重ねているのか。その文脈の中で、今の行動を評価します。
相手を物語の「主人公」として位置づけましょう。困難に立ち向かい、試行錯誤を重ね、前進していく。そんな主人公として相手を見つめ、その成長を支援します。
もちろん、継続的なホメは、必ずしも言葉だけである必要はありません。うなずきや微笑み、チャットでサムズアップのジェスチャーを送るなど、小さな表現でもかまいません。そうした反応のほうが、ときとして相手の心に響くこともあります。
相手の努力や工夫に気づいていることを、何らかの形で示し続けましょう。大げさな言葉や特別な仕組みは求められません。日常の場面で、相手の成長を認める。その積み重ねが功を奏します。







