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社内プロジェクトの進行で、「優しくすべきか」「はたまた厳しく言うべきか」と悩んだ経験を持つ人は多いだろう。実はこの問いに対して、科学的に正しい目安が示されている。人間関係を円滑にし、チームも成長させる「ホメの黄金比」を紹介する。※本稿は、株式会社ビジネスリサーチラボ代表取締役の伊達洋駆、株式会社ビジネスリサーチラボフェローの黒住 嶺『組織と人を動かす科学的に正しいホメ方 ポジティブ・フィードバックの技術』(WAVE出版)の一部を抜粋・編集したものです。
「ホメて伸ばす」は
科学的にも正しい手法だった
多くのリーダーは、部下を指導する際に「厳しさと優しさのバランス」に悩みます。果たして、称賛と叱責のどちらが、あるいはどのような組み合わせが、メンバーの成長を最も効果的にうながすのでしょうか。
この問いに示唆を与えるのが、ウィスコンシン大学マディソン校のラーセン氏らの研究です。研究チームは、28の職場における628名のメンバーを対象に、リーダーからの称賛と叱責の比率が、メンバーの行動にどう影響するかを分析しました(注1)。
研究の結果、リーダーからの称賛の頻度が高いほど、メンバーが課題に積極的に取り組み、作業に集中する傾向が見られることが明らかになりました。
特に、業務上の課題を抱えるなど、サポートが必要とされたメンバーにおいては、この効果は顕著でした。称賛を多く受けたメンバーは、作業に集中できずに課題から逸れた行動をとることが大幅に減少し、パフォーマンスが着実に改善されていました。
(注1)Caldarella, P., Larsen, R. A. A., Williams, L., & Wills, H. P. (2023). Effects of middle school teachers’ praise-to-reprimand ratios on students’ classroom behavior. Journal of Positive Behavior Interventions, 25(1), 28-40.






