継続的なホメの悩みに有効なのが、相手の「努力のプロセス」に目を向けることです。うまくいったかどうかだけでなく、そこに至るまでの工夫や粘り強さを見つけ出し、それを言語化します。
たとえば、提案書の作成であれば「お客様の視点に立って、何度も表現を練り直していますね」「過去の事例も丁寧に調べ、説得力のある記述にしていますね」といった内容です。
とりわけ「努力の継続」をホメることは、相手の成長を支援します。完ぺきな成果が出なくても、あきらめずにチャレンジを続ける姿勢そのものに価値があるからです。
この実践のために、相手の行動を「時間軸」に沿って捉えるのがよいでしょう。
たとえば、今朝の様子と午後の様子を比べる、昨日と今日の取り組みを比べる、先週と今週の進め方を比べるなど、時間の経過とともにどのような努力が続けられているかを観察します。
このとき、より狭い時間軸で確認すると、努力の継続を見つけやすくなります。たとえば、次のような具合です。
午前中にミスをした部下が、午後には同じミスを防ぐための確認手順を加えている場面:「午前中の経験を活かして、確認の仕方を工夫していますね」
昨日うまくいかなかったプレゼンのあと、今日も粘り強く資料の修正を続けている場面:「昨日の経験を踏まえて、わかりやすい説明方法を探っていますね」
着目したいのは、失敗や課題を乗り越えようとする「意思」です。
たとえば、難しい業務に取り組む部下の表情や態度からは、あきらめずに向き合おうとする意思が読み取れるかもしれません。そうした様子から、「課題の難しさに向き合い、一歩一歩前に進もうとするのが素晴らしいです」と、改善に向けた意思を認めましょう。
部下が大切にしている価値観を
尊重する言葉をかけてあげる
相手の行動の「背景」を理解することも大切です。「なぜそうしようと思ったのか?」「何を大切にしているのか?」「どのような思いで取り組んでいるのか?」――意図や価値観を捉えようとすることが、深い理解と継続的な支援を可能にします。







