転職を繰り返した20代が
評価されるケースとは?

 前述した通り、近年では転職回数よりも、その「中身」が問われる時代になっています。

 では、具体的にどんなケースで“評価される20代”になるのでしょうか?

 まず挙げられるのが、「キャリアに一貫性がある」こと。例えば、職種や業界は異なっていても、「顧客と向き合う仕事にこだわり続けている」「数値で成果を出すことに軸を置いている」「成長のためにあえて厳しい環境に身を置いている」など、本人なりの意思や価値観が見える転職は、ポジティブに評価されます。

 また、各職場での成果が明確であることも重要です。短期間であっても、「目標比120%の売り上げを達成した」「社内改善の提案が採用され、業務効率を20%改善した」など、定量的な実績があれば、十分に説得力があります。

 さらに、企業が注目しているのは「ポータブルスキル」です。

 特定の会社や業界だけで通用する知識ではなく、「課題解決力」「対人関係スキル」「情報収集と整理の力」といったスキルは、転職によってむしろ磨かれることが多いです。異なる環境で成果を出し続けてきた人材は、「変化に強く、吸収力がある」と評価されやすくなっています。

 つまり、回数よりも「転職の意義」や「成果の再現性」が伝えられれば、転職は不利どころか、むしろ武器になるのです。

成功事例から学ぶ
市場価値を高めた20代のストーリー

 例を挙げましょう。

 Aさん(26歳)は高校を卒業後、新卒で飲食チェーン店に入社。店舗スタッフから始まり、5年間で店長業務や新卒採用業務も経験されておりました。

 店舗の売り上げを伸ばすことに大変さと楽しさを感じながら、より直接人に提案する仕事に挑戦したいと考え、通信機器の販売職へ転職しました。

 約1年間の勤務で成果を上げた後、「より提案力を磨きたい」「1社目での採用活動時に感じていた人手不足の課題感を解決していきたい」と考え、人材派遣の営業職に挑戦。約2年間の在籍中に、支店内でトップの成績を残しました。

 その後、さらに複雑性の高い商材を提案する力を身に着け、新たな市場を切り開きながら自らも成長し続けたいという思いで、人材プラットフォーム系のIT企業に転職。営業職として従事しています。

 飲食店のスタッフから未経験でIT業界の法人営業に転職することは通常まれですが、各社で積み上げた経験や実績を元にキャリアを切り開いたケースです。