また、過去の失敗や挫折も、どう乗り越えたかを語ることができれば、成長性のある人物として映ります。今の時代、「転職しなかった人」が有利なのではなく、「転職経験をどう生かしてきたか」が価値を決めているのです。

 ただし、前提として押さえておいていただきたい注意点は、冒頭で述べた通り「20代での転職回数は多くても2回まで」という採用条件を設定している企業が一定数存在している点です。

 書類選考の通過率には少なからず影響を与えるため、選択肢が狭まることは念頭に置きましょう。

転職を繰り返した20代が取るべき
キャリア戦略とは?

 もし転職回数の多さが気になっているのであれば、まずは自分のキャリアを棚卸ししてみましょう。

「なぜその会社を選び、何を学び、どう次につなげたか」

 これを各社ごとに整理することで、自分なりの“キャリアの軸”が見えてきます。

 そして、それを企業に伝える際には、「過去」「現在」「未来」の3点を意識しましょう。

・過去:転職の背景と得たスキル
・現在:今、自分が何に価値を置いているか
・未来:将来どうなっていたいか(どのように社会に貢献し、何を得たいか)

 また、転職だけがキャリア構築の手段ではありません。副業や社内異動、資格取得なども“経験の幅”を広げる方法の一つです。転職回数を数えるより、「どれだけ成長と挑戦の軌跡を見せられるか」を意識して戦略を立てましょう。

 転職を繰り返したからといって、キャリアに“傷”がつく時代ではありません。それどころか、自ら考え、行動し、環境を変えて挑戦してきた経験は、確実にあなたの市場価値を形づくる資産になります。

 大切なのは、過去の経験をどのように意味づけ、次にどう生かすかです。転職歴の多さをネガティブに捉えるのではなく、自分なりの「キャリアの物語」として語る力を持ちましょう。それこそが、あなたの価値を証明する最強の武器になります。