週休3日制(週4日勤務)で
生産性に変化はある?

 では、働く時間が短くなると生産性にはどのような変化があるのでしょうか。一例ですが、日本マイクロソフトが週休3日制(週4日勤務)を試験導入し、生産性向上やコスト削減効果を測定したプロジェクト(2019年実施)によると、労働時間を減らしたほうが、集中力が高まり生産性が上がったと報告されています。

 この試験は管理職だけをターゲットとしたものではありませんが、労働時間と生産性の相関関係は、パートタイム管理職を考える上の参考になります。

パートタイム管理職にも
落とし穴はある

 パートタイム管理職にも落とし穴はあります。管理職という責任感から契約以上に働いてしまう「パートタイム・トラップ(Teilzeit-Falle)」が一例です。この罠にはまると、労働時間が普通の正社員並みで、賃金は低く、増えたのは疲弊だけという残念な結果となります。

 こうした理由から、再びフルタイムに戻る例も見られます。パートタイム採用を推し進めるには、企業側に労働時間の厳密な管理が求められます。

 ともあれ、日本でパートタイムと聞くと多くの人はスーパーマーケットや飲食店での仕事を思い浮かべるでしょう。時給は低く、責任のある仕事は任されにくいのが現状です。

 しかし、パートタイム=能力が低いと考えて人材を切り捨ててしまっては、担い手不足の問題は解決しません。責任のあるポジションにもパートタイムという選択肢は積極的に活用できるのではないでしょうか。

 パートタイムの効用は、人生の各段階に合わせて働き方を選べることです。子育てや学び直し、家族の介護など、その時々の事情に応じて、労働時間を自ら決めることできる。パートタイムとして働くことが、地位やキャリアを失わない社会が必要です。