たとえば技術職の採用で、現場の担当者に自分の専門性の高さをアピールするためによかれと思って専門用語を散りばめてしまうというのはありがちなことですが、最初に人事担当者が書類を見たとき、何が書いてあるのかよくわからないという理由だけで違和感を感じて不合格にされることがあります。
誰が読んでも理解できるような注釈を入れるか、一般的な言葉に置き換えるほうが無難でしょう。
第4のNGポイントは、希望条件が募集条件から著しく乖離していることです。
「今回の募集においては想定年収は600万から800万円で、勤務地は東京です」と書いてあるのに、募集要項に記載された想定年収や勤務条件から大きく外れた年収や勤務地を希望として記載してしまうのはあまりにももったいないことです。
「この人、うちが800万円しか出せないって書いているのに、1000万で出してきている。どういうつもりなの。受かる気ないでしょう」とか、東京勤務と書かれているのに、本人が書類に長野県勤務希望と書いていると、「いやいや、東京って書いているでしょう、ちゃんと読んでよ」と人事担当者は思ってしまいます。これは正当な不合格理由になります。
自分の希望を主張することは大切です。しかし、それはあくまで内定が出てから、あるいは、面接の場面ですべきなのです。
むしろ「この人が欲しい」と面接を通じて思わせることができたら、条件交渉が有利に進みます。にもかかわらず、まだ実際に会ったこともない書類選考の段階で、募集条件と乖離した希望を出してしまうと、その可能性を自ら潰していることになるのです。
とりあえず書類を通過することを目的にして、たとえ希望条件が乖離していたとしても、それは胸の内に秘めて、企業側の提示条件に合致した形で記載する――これは選考合格のために絶対に必要なことなのです。
話は冒頭に戻りますが、履歴書提出時は、(1)余白を作らない、(2)ブランクを補足する、(3)専門用語をかみ砕く、(4)乖離した条件を書かない、を意識するだけで、もったいない書類落ちを防ぐことができます。
書類選考はあくまで面接で会ってもらうための切符を手に入れることだと認識して下さい。








