「運転中にテレビを見る人」が
知らないリスクとは?
これらの他にも、日本には安全性に配慮した自主規制が多い。
テスラ車などが搭載している格納型ドアハンドル(※)は国産車ではあまり見かけないが、それは衝突事故時にドアハンドルを引けずに救出できなくなるリスクを低減するためだ。
※編集部注:普段はドアと一体化して収納されており、指で押したり、スマートキーを近づけたりした際に飛び出してくる仕様のドアハンドル。フラッシュハンドルとも呼ぶ。
乗用車よりも早い社会実装が目指されている、トラック・バスの高度な自動運転(レベル4程度)も、実証実験を重ねに重ね、絶対に安全だという確証がなければ正式導入されることはない。
実際、実証実験中に事故が起これば大きく報道されて、導入した自治体や運営する企業が批判の声にさらされることもある。
では、TVキャンセラーについて話を戻そう。
TVキャンセラーは大きく分けて、カーナビに直接取り付けるタイプと、「OBD2ポート」(※)に接続するタイプの2種類がある。価格帯は数百円から1万円超えまで多岐にわたる。
※編集部注:車両の点検整備やトラブルシューティング時に使用するコネクタ。診断機を接続することで、クルマのコンディションを把握できる。
このうちカーナビに接続するタイプは、各種パネルを取り外し、カーナビ本体を取り出して取り付ける必要があり、かなりの手間がかかる。取り付けた結果、カーナビに不具合が起きた例もあるようだ。
一方、OBD2ポートに差し込むタイプは取り付けが簡単で、車検や点検時、売却時に純正状態に戻すことも容易であることから、手軽さゆえに人気商品となっているものもある。
しかし、クルマのさまざまな情報を出し入れできるOBD2ポートは非常にデリケートなエリアだ。ハッキングやITを活用した盗難などが問題視される現在、ここを安易に利用することは、自分の危機管理能力の低さを露呈しているようなものだ。
ドライバーは、TVキャンセラーが単に便利な商品であるだけでなく、さまざまなリスクを抱えているという事実を知っておくべきだ。







