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異世界転生モノのアニメのように「中世ヨーロッパを旅してみたいなぁ」などと思ったことはないだろうか。しかし、その旅先がもしも「黒死病」が大流行するロンドンだったら……?自然科学や最新研究を基に当時の様子をシミュレーションし、生き残る術を導き出す!※本稿は、著述家のコーディー・キャシディー、翻訳家の梶山あゆみ『とんでもないサバイバルの科学』(河出書房新社)の一部を抜粋・編集したものです。
もしも人類史上最悪の
パンデミックの現場に居合わせたら
あなたは思った。絵に描いたような中世の都市を訪ねて最盛期の様子を肌で感じるのはどうだろう。
宮廷の華麗さを目に焼きつけ、輝く甲冑(かっちゅう)姿の騎士が一騎打ちや決闘をするのを眺め、女王や王、貴族といった人たちをこの目で見て、城や攻城戦を見物してみたい。ゴシック様式の建物や大聖堂にも足を運び、フレスコ画やステンドグラスを堪能したい。
そこであなたは1348年6月25日のロンドンへ旅することにした。
あなたのたどり着いた1348年初夏のロンドンはヨーロッパの中世都市のなかでもとりわけ騒々しくて臭く、暴力が横行し、空気が汚れ、そして強大な影響力をもっていた。







