では、タンパク質はすべて魚で摂るのが良いかというとそうではありません。アミノ酸の組成、ビタミンや金属イオンなどの微量栄養素の含量は四足動物の肉のほうが私たちの身体のものに近いので、効率よく栄養を摂るためには肉を食べたほうが良いのです。
タンパク質を摂るには
卵と牛乳が手軽で最適
“タンパク質”という言葉は卵の白身から来ているのですからタンパク質を多く含むものを挙げろと言われたらまず卵です。
Mサイズの卵は約6グラムのタンパク質を含んでいます。以前、卵の黄身にはコレステロールが多いからあまり食べないほうがよいといわれていましたが、これは間違いです。
コレステロールは私たちの身体の中でも作られていて、食事から入ってくる量が多ければ内部で作る量を減らして調節するので問題ありません。
また、牛乳はコップ1杯で約7グラムのタンパク質を含んでいますから、パン食の時は飲むようにするといいでしょう。牛乳だけで子牛があれだけ育つのですから栄養価(タンパク質)は卵に負けません。
よく生肉の重量=タンパク質量と勘違いする方がいます。豚肉や牛肉の赤い部分は筋肉細胞ですからタンパク質を多く含みますが、そもそも細胞の約80%は水分ですし、肉の周りには脂肪の部分もあるので、含まれるタンパク質量は生肉の重量の20%ぐらいと考えないといけません。
100グラムのステーキを食べてもタンパク質は20グラム程度しか摂れないのです。霜降り肉だと15グラムぐらいでしょう。
『タンパク質とは何か』(山本啓一、集英社インターナショナル)
お刺身も、100グラムあたり20グラムぐらいしかタンパク質は含まれていません。この点は注意が必要です。
また、なるべく形のはっきりした肉を食べることも大事です。お惣菜として売っているミートボールやハンバーグには、つなぎとしてかなりの増量剤が混ぜられています。手間ひまかけて作ったミートボールやハンバーグのグラムあたりの値段が、加工されていない肉とあまり変わらないというのはどう見てもおかしいわけです。
同じことがハムやソーセージなどにも言えます。これらを食べても、思ったほどタンパク質が摂れていないことがあります。







