結果は「出す」ものではなく
「得る」ものと解釈しよう

 しかも“結果至上主義”を通すと、そこに無理が生じて、心身が疲れ切ってしまいます。目先の結果を得るためには、休みなく作業を続けたり、1日の仕事量や残業時間を増やしたりせざるをえないからです。

『疲れない心をつくる休息の作法』書影疲れない心をつくる休息の作法』(枡野俊明、三笠書房)

 加えて、作業が雑になればミスが増えるし、ついチェックを怠ってしまうようなことも起こります。結果、仕事の質を下げることにもなるので、がんばった甲斐がなく、ていねいにやるより2倍も3倍も疲れるでしょう。

 そうならないためには、「結果は出すものではなく、自然と得られるものだ」と、考えを改める必要があります。

 禅にはそもそも、「結果を出すためにがんばる」という考え方がありません。「結果自然成(けつかじねんになる)」という禅語があるように、「目の前にある仕事に取り組み、小さな成果を1つひとつ、地道にコツコツと積み上げていくことで、結果は後から自然とついてくる」と考えるのです。

 こういう考え方にシフトするだけで、早く結果を出そうと、体力と知力をムダにすり減らさずにすみます。もし、いつの間にか結果を出すことが目的化していると気づいたら、ちょっと立ち止まって、ひと休み。自分にこういい聞かせましょう。「結果は後からついてくる」――。