2012年2月28日
海外旅行はあと10年

 私は旅行好きで、これまで多くの国を旅してきました。

 同時に、仕事でも海外出張が多かったため、一昨年に会社を辞めた後は「これからはいつでも海外に行けるから、急いであちこちいく必要はないかな」とも考えていました。

 ですが最近、考えが変わりました。「海外で行きたい場所は、早めに行っておこう」という気になったのです。

 理由は…「円が世界で通用するのも、あと10年くらいかも」と感じ始めているからです。

 若い人にとっては「日本円が世界で通用しない時代」なんて想像できないかもしれません。

 けれど1985年のプラザ合意の前、1ドルは240円もしていて、海外旅行に行けるのは芸能人やお金持ちだけでした。

 普通の人が海外旅行をするのは(円という通貨の力が足りないために)ほとんど不可能だったのです。

 その後、円が高くなってからは、日本円と日本のパスポートを持っていれば、学生でさえ世界を旅行することができる時代に。

 私はその恩恵をフルに受けてきた世代なのですが、最近は「そんな時代もせいぜいあと10年、合計40年くらいで終了かも」と思っています。

 たかだか5年ほど前、1ユーロは170円もしていて、「円で、欧州を旅行する」のは本当に大変でした。

 パリではビジネスホテルみたいな部屋が2万5千円もするし、ポンドも高くて、ロンドンでも日本人は自分達をものすごく貧乏に感じたはずです。

 今はユーロ危機が騒がれ、消去法で選ばれた円に信任が集まっています。

 しかし日本がこのまま、消費人口・生産人口の減少を頑なに死守し、巨額の財政赤字を放置して増税も拒否し、中央集権ガチガチの40年体制を維持し続けるつもりなら、日本の通貨・円がこれから相当程度チープになっていく、というシナリオも十分にありえます。

 なので私も、円の価値がもちそうな間に、世界の行きたい場所には全部、行っておこう!と考えはじめたわけです。